QAZZ — 022
企画:石田久二
発売元:まるいひと株式会社
QAZZ-022
演奏者
収録曲
芹澤薫樹・宮本知聡:1〜6, 8
佐々木鴻:2, 3, 6, 8
渡部雅子:6, 9
QAZZレーベル第二十二弾。サックス奏者馬越脇崚のリーダーアルバム。プロデューサー石田の音楽の原点である「吹奏楽(ウインズ)」への思いから生まれた企画で、タイトル「WINDS to SWING」には吹奏楽からジャズへの架け橋となる願いが込められている。きっかけは、YouTubeで偶然目にしたジョン・コルトレーン「Moment's Notice」の演奏に参加していたピアニスト工藤舜也(『旅立ち』QAZZ-011で共演)。さらに共演していた馬越脇のサックスに、ジャズの自由さとクラシックで鍛えた上品な響きを感じ、アレンジを工藤、アルバムの名義と選曲を馬越脇に託す形で企画がスタートした。
選曲は「吹奏楽人なら誰もが知っている」定番曲を中心に、《Spain》や《チュニジアの夜》のような有名ジャズスタンダードはあえて外し、全9曲(うち1曲はメドレー構成)に絞り込んだ。《オーメンズ・オブ・ラブ》《宝島》といった和泉宏隆の名曲から、比較的新しい《さくらのうた》まで、世代を超えて親しめるラインナップとなっている。
1曲目「オーメンズ・オブ・ラブ」は原曲のイメージを崩さない華やかなオープニング。「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲はトランペットを加えたジャズ・ワルツに、吹奏楽コンクール課題曲として知られる「ディスコ・キッド」はアドリブのバトンが各楽器を巡る構成にアレンジされた。「ダッタン人の踊り」はオーボエの旋律をソプラノサックスに持ち替え、ヒップホップ的なリズムを纏わせた意欲作だ。
「リバーダンス」はマイルス・デイヴィス「So What」と同じモード進行で展開され、「ティコ・ティコ〜マツケンサンバⅡ」はヴァイオリンも加わった豪華編成でソカのリズムに乗せた本作屈指の名演。「さくらのうた」はサックスとピアノの二重奏、「ボイジャー」はプロデューサー石田の出身校にまつわる個人的な選曲で、循環コードに基づく2コーラスのソロが聴きどころ。ラストの「宝島」はヴァイオリンを加えた三重奏でジャズ・ワルツへと大胆にアレンジされている。
品番:QAZZ-022
録音・編集:吉川昭仁
デザイン:菅原沙耶
企画:石田久二
発売元:まるいひと株式会社