魂が踊り出すとき

QAZZ — 012

企画:石田久二
発売元:まるいひと株式会社

魂が踊り出すとき

QAZZ-012

演奏者

Piano北島 直樹
Soprano & Alto Saxophone中山 拓海
Synthesizer杉山 正明(8)

試聴

収録曲

QAZZレーベル第十二弾。2022年7月、紀尾井ホールで開催された800人規模のコンサート「Spiritual to Swing 〜 魂が踊り出すとき」第二部の完全ライブ録音。北島直樹のピアノ、中山拓海のサックスによる約1時間に及ぶ即興演奏で、終盤には音楽監督の杉山正明のシンセサイザーも加わる。タイトル「Spiritual to Swing」は、BLUE NOTE創設者アルフレッド・ライオンが1938年にニューヨーク・カーネギーホールで出会ったコンサートの名にちなみ、鉄鋼王カーネギーが私財を投じたカーネギーホールに対し、日本製鉄が手がけた紀尾井ホールを重ね合わせた企画である。

北島が簡単なスケッチを基に紡ぐ牧歌的なメロディに、中山がスポンテニアスに応える完全即興。決まったコード進行も曲名もない中、二人は高度な「対話」によって陰と陽のバランスを取りながら音楽を形作っていく。当日はジャズに馴染みの薄い客層も多かったが、惜しみない拍手と涙を誘う、文字通り「奇跡的」な一夜となった。

4曲目「それ以上は泣いてしまう〜Takumi's Cadenza」では、中山が単独で超絶技巧のカデンツァを披露。循環呼吸を駆使し、4〜5人で吹いているかのような演奏に、会場が言葉を失うほどの衝撃を残した。8曲目「紀尾井ホールの陰陽師」では杉山のシンセサイザーが加わり、ステージにはスピリチュアル・パフォーマーのエドワード淺井も同席するという、QAZZならではの異色の演出も用意された。

1曲目「Raindrops Keep Fallin' On My Head」は『four winds』(QAZZ-006)にも収録された北島・中山ゆかりの一曲、ラストの「Over the Rainbow」はアンコールとして虹の橋の先にある希望を歌う。曲間に明確な区切りも曲名も存在しない即興の連続を、プロデューサー石田が「あるがまま」に言葉を添えたライナーノーツと共に味わうアルバムである。

品番:QAZZ-012
企画:石田久二
発売元:まるいひと株式会社