take there ジャケット

QAZZ — 007

レーベル:QAZZ
企画:石田久二
発売元:まるいひと株式会社

take there

QAZZ-007 / 松下一弘

演奏者

Bass松下 一弘
Piano阿部 篤志
Drums榊 孝仁

試聴

収録曲

QAZZレーベル第七弾。ベーシスト松下一弘のリーダーアルバム。福岡・Jazz工房Nishimuraでのライブレコーディング。松下との出会いはQAZZのレコ発ライブへの助っ人参加がきっかけ。とりわけ『まるいひと』での阿部篤志との演奏に大いにインスパイアされ、会場マスターに「松下君は覚醒した」と言わしめる好演を見せた。「あのトリオでライブレコーディングしたい」——石田のその一言から翌年3月の来福に合わせて実現した。

松下はミュージシャンには珍しく律儀な性格で、打ち合わせに2枚のレジュメを用意してきたほど。20曲以上の候補から絞り込んだ選曲で、石田がリクエストしたのは「宝島」のみ。冒頭の「Alone Together」はピアノソロに始まるミディアムテンポの演奏で、噛めば噛むほど味が出るスルメナンバー。「夜霧よ今夜も有難う」は石原裕次郎の代表曲をボッサのアレンジで、意外なほど若返った印象となった。

「Three Views of a Secret」はジャコ・パストリアスの曲で松下がエレベに持ち替えイニシアティブを発揮する。「A Child Is Born」はThad Jonesの傑作バラード。「Take Five」演奏直前に生まれた誤字「Take There(あっちに連れてって)」がそのままアルバムタイトルになった詩的なエピソードも印象深い。

吹奏楽出身の三人が「宝島」でアンコールを飾り、ウクライナへの祈りを込めて譜面も打ち合わせもなく「Imagine」で締めくくった。ベースがリーダーでも、ピアノが縦横に駆け回りドラムが刻みベースが支える——その関係性のバランスこそが「ベース映え」の正体だ。「take there(あっちに連れてって)」という言葉通り、聴く者をどこか遠い場所へ連れていく一枚。

レーベル:QAZZ
企画:石田久二
発売元:まるいひと株式会社