QAZZ — 026
企画:石田久二
発売元:まるいひと株式会社
QAZZ-026
演奏者
収録曲
Strings (1, 3, 4, 8, 9, 11): Super Jazz Strings
Bass: 大塚義将(Except 6, 12)/上村信(6)
QAZZレーベル第二十六弾。名古屋を拠点に活動するピアニスト・作編曲家、水野修平のリーダー作。原朋直&大坂昌彦クインテットをはじめ数多くのバンドで活躍し、自らもビッグバンドを率いる実力派が、ジャズトリオに弦楽アンサンブルを重ねた「ウィズ・ストリングス」編成で臨んだ意欲作だ。
きっかけは、豊秀彩華『それから』の縁で知り合ったドラマー山崎隼。水野と同郷で、彼のトリオで叩いていると知ったことから本作のオファーが実現した。当初は王道のピアノトリオを想定していたが、「ストリングスを加えたら面白いかもしれない」というアイデアが膨らみ、最終的にはストリングス入り6曲を含む全13曲を、たった1日で録り切る大作となった。
水野のオリジナルが大半を占め、いずれもポップで愛らしい旋律が持ち味。冒頭「Pathos Remembered」は弦楽合奏の映画音楽的な情景から幕を開け、「Clark In Motion」はソニー・クラークへのオマージュとして書かれたマイナーの泣きのフレーズが胸に染みる。「Poinsettia」ではブルース・ハープが登場し、50年代を思わせるリズムの上で洒脱なソロを聴かせる。
「Fukuda's Waltz」は端正で気品あるワルツ、「Relaxin' & Chillin'」は上品な8ビートが心地よい。ベーシスト上村信が参加する「Starry Eyes」はパーカーの「Star Eyes」へのオマージュ。「Kiev」は中盤の倍テンポ転調がスリリングな聴きどころだ。
「Hush A Bye」「Just One Of Those Things」はそれぞれトラディショナルとコール・ポーターのスタンダードに、令和の世相を映した副題「Reiwa6-10」「Reiwa6-5」を添えたユニークな再解釈。「Confirmation」はチャーリー・パーカーの代表作で、近年アニソンのコード進行として若い世代にも親しまれている一曲だ。ラストは「Behind The Eight Ball」「Evanescence」と水野のオリジナルが続き、オスカー・ペティフォードの「Blues In The Closet」で締めくくられる。
伝統的なビバップを基盤としながらも親しみやすい旋律を持つ水野の音楽性が、Super Jazz Stringsによる弦楽の彩りによって一層豊かに広がる、全13曲の大作である。
品番:QAZZ-026
企画:石田久二
発売元:まるいひと株式会社