ひとりごと

QAZZ — 002

企画:石田久二
発売元:まるいひと株式会社

ひとりごと

QAZZ-002

演奏者

Clarinet / Bass Clarinet土井 徳浩

完全無伴奏ソロアルバム

試聴

収録曲

QAZZレーベル第二弾。クラリネット奏者・土井徳浩による完全無伴奏ソロアルバム。土井はプロデューサー石田の中高の後輩で、中学入学時はトランペットを担当するも音が鳴らず「ナランペット」と呼ばれていたが、中3でクラリネットに転向。今や日本を代表するジャズクラリネット奏者となった。クラシック、ジャズのあらゆるスタイルへの捧げものとして、クラリネット一本で表現する野心的な企画として誕生した。

1〜3曲目はストラヴィンスキー《クラリネットのための3つの小品》。全12曲のうち実に半分の録音時間がこの3曲に費やされた。第一曲はA管による静謐な低音域、第二曲は超絶技巧を要する全音域の難曲、第三曲はラグタイムにインスパイアされたシンコペーションが特徴。「Teddy O'Neill」は石田が自転車旅で出会ったアイルランド民謡をバスクラリネットで、「But Not for Me」はバディ・デフランコへのオマージュとして、「Anthropology」はチャーリー・パーカーに捧げたモダンクラリネットの神髄を聴かせる。

「Stardust」はアーティ・ショウのソロに連なる艶やかな一曲、「Four」はマイルス・デイヴィスへの献呈で、石田が1997年の世界一周旅行中ニューヨークのジャズクラブで聴き込んだ思い出の曲。「Memories of You」はベニー・グッドマンの代表曲で、グッドマン、デフランコ、そして土井が敬愛するエディ・ダニエルズへと受け継がれた系譜を辿る。「Not D」はバスクラリネットによる完全即興、「HAMADA」は二人の恩師・濱田伸明先生に捧げた一発録りの即興曲。ラストの「みちくさ」は土井のオリジナルで、バスクラリネットを含む四声を一人で多重録音した、昭和の原風景を思わせる小品だ。

手の込んだアレンジを一切排し、クラシックからスタンダード、オリジナル、即興まで、土井の素直な「ひとりごと」がそのまま刻まれた一枚である。

品番:QAZZ-002
企画:石田久二
発売元:まるいひと株式会社