QAZZ — 018
企画:石田久二
発売元:まるいひと株式会社
QAZZ-018
演奏者
駒野逸美:1, 2, 3, 6, 7, 10 津嘉山梢:1, 2, 3, 5, 6, 7, 10
清水昭好:1, 2, 3, 6, 7, 8, 10 則武諒:1, 2, 3, 4, 6, 7, 8, 9, 10
土井徳浩:6のみ
収録曲
QAZZレーベル第十八弾。Berklee College of Musicを優秀な成績で卒業し、テレビ・舞台・ビッグバンドなど国内外で活躍するマルチリード奏者、八巻綾一のリーダーアルバム。2023年9月のQAZZ主催Charlie Parkerトリビュートライブでの八巻の演奏に、石田はふとEric Dolphyを思わせるフレーズを聴き取り、Dolphyへのトリビュート作を提案した。しかし話し合いを重ねるうちに「八巻の好きなようにやってもらう」方針に転じ、八巻自身が課した「ジャズとは変化するもの VS 留まるもの」という制約のもと、全10曲・約70分の意欲作が完成した。
スタンダードの「Epistrophy」「On Green Dolphin Street」「All The Things You Are」以外はすべて八巻のオリジナルか即興。表題曲を含む大半をピアノトリオ+トロンボーン+サックスという往年のハードバップ編成で演奏しながら、随所にDolphy的な前衛性を忍ばせている。
1曲目「藍色の夕暮れ」は本作のための書き下ろしで、暖色と寒色が同居する刹那な情景を描く。「Epistrophy」はDolphyのライブ盤『LAST DATE』にも収録されたMonk作、「On Green Dolphin Street」はDolphyが前衛へと向かう直前のスタンダードを大胆に解体する。「Intermezzo 1」はドラム則武諒との完全即興デュオ、「All The Things You Are」はピアノ津嘉山梢との即興デュオで、コード進行をあえて無視する挑戦的なアプローチを見せる。
「Spatial」はクラリネット土井徳浩がゲスト参加した一曲限りの3管編成。「35°C」はボストン在住時の書き下ろし、「Sixteen Years」は帰国16年目の節目に書かれたコードレストリオ編成。「Intermezzo 2」は再びドラムとの即興、ラストの表題曲「Float In The Garden」は複雑なコード進行の上で「浮遊」と「庭」という相反する概念を音にした、アルバムの核心と言える一曲だ。
品番:QAZZ-018
録音・ミックス・マスタリング:吉川昭仁
アートデザイン:中森健司
写真:八巻奈緒
企画:石田久二
発売元:まるいひと株式会社