QAZZ — 016
企画:石田久二
発売元:まるいひと株式会社
QAZZ-016
演奏者
試聴
収録曲
QAZZレーベル第十六弾。ピアニスト中村真と、ベース落合康介、ドラム大村亘による「大惨事トリオ」(第三次トリオ)のリーダーアルバム。プロデューサー石田が20年以上前、博多のジャズライブハウス「NEW COMBO」で偶然出会って以来、不思議な縁で結ばれてきた中村のアルバムが、ついに実現した一枚だ。
「旅」をテーマに、石田が提案した10曲ほどのリストの中から「Samba do Avião」「Maiden Voyage」「Around the World」が採用され、それ以外も含め全曲が旅にまつわる選曲となった。中村はテーマを「ジェット機に乗って旅に出た。ものの、しとしと雨が降る。イパネマ海岸で女の子を眺めていたら元気が出てきて、A列車に飛び乗ったのはいいけどはっちゃけすぎてファンタジー」と独特の言葉で表現している。
タイトル「CATHARSISTROPHE」は、大惨事を意味するcatastropheと、解放・浄化を意味するcatharsisを融合した造語。劇場がクライマックスで混沌(カタストロフィー)に陥り、カタルシスで幕を閉じるように、破壊と調和の連続こそがこの宇宙そのものだという中村の音楽観を象徴している。特に4曲目「Take the 'A' Train」では、曲名の確証のないインプロから光速のフォービートを経てカタルシスに至る構成が、アルバムタイトルの核心を体現する一曲となった。
「Garota de Ipanema(イパネマの娘)」は手垢のついたスタンダードを斬新に弾き直し、「Maiden Voyage」は途中までほぼ完全なインプロビゼーション。ラストの「I Loves You, Porgy」はガーシュインの名曲をソロで締めくくる。一聴して「中村真のピアノ」とわかる独自の世界が、全編にわたって貫かれている。
品番:QAZZ-016
録音・編集:吉川昭仁
調律:狩野真
写真:中村真
装丁:菅原沙耶
企画:石田久二
発売元:まるいひと株式会社