QAZZ — 024
レーベル:QAZZ
企画:石田久二
発売元:まるいひと株式会社
QAZZ-024 / 石川雄一
演奏者
収録曲
轟かおり(Vocal):2, 5, 8
関谷友貴・松浦千昇:Track 5, 7 を除く全曲
QAZZレーベル第二十四弾。福岡・北九州を拠点に活躍するギタリスト石川雄一のリーダーアルバム。ベーシスト松下一弘の紹介で阿部篤志のライブの場に居合わせたのが出会いのきっかけ。初めて石川のギターを聴いた石田は「なんて優しい音を奏でるのだろう」という印象を受け、2023年の年明け、その場でアルバムを持ちかけた。同年夏に轟かおり『STAR is BLUE』(QAZZ-019)への参加を経て、翌2025年、リーダー作の収録が実現した。
石川がリクエストされたのはスタンダードの「But Not For Me」「Here's That Rainy Day」、宇多田ヒカル「First Love」のみ。それ以外は石川のオリジナル4曲とブラジル音楽「Frevo」、ニーナ・シモンで知られる「Feeling Good」を加えた全10曲で構成される。お父様はコントラバス奏者、お母様はピアノ教師という家庭に育ち、中学でギターに目覚めた石川は、音楽専門学校でマイルス・デイヴィス『Miles Smiles』に衝撃を受けてジャズに傾倒、ロサンゼルスへ留学。帰国後は30歳手前まで介護施設で働きながら音楽を続けた。音楽療法に関心を持つ施設長のもと、メロディの力で認知症の進行を抑える現場に立ち会った経験が、「人に音楽を届ける」という現在の信条につながっている。
ロック調の「Blind Child」はジャン・コクトーの小説からインスパイアされたオープニング。「Cerastium」は白く可憐な花をイメージしたアコースティックバラードでフレットレス・ベースのソロが印象的だ。表題曲「A Place Above the Clouds」は7拍子の複雑なリズムにウーリッツァーも加わった意欲作で、5年ぶりに連絡を取った画家Paco-Anneの油絵タイトルと偶然にも一致した。
「Here's That Rainy Day」は20年来デュオで共演してきた轟との初共演曲。「猫空曇り空」は台湾の山で見た景色から生まれた、ビル・エヴァンス&ジム・ホールを思わせる石川と阿部の対話。「Feeling Good」はB3オルガンとパワフルなリズム隊が盛り上げるエネルギッシュな一曲、夏の終わりに録られた「The Summer」はメンバーとの出会いへの感謝が込められている。ボーナストラックの「First Love」は石田からのリクエストで、原曲の良さを活かしながら12弦ギターも交えた新しいアレンジに仕上がった。
阿部篤志はピアノに加えウーリッツァーとハモンドB3も演奏し、独特の雰囲気を創り出している。エンジニア吉川昭仁の的確な共同アレンジ・ミックスも加わり、石川の「とにかく阿部さんと作品を作りたい」という2年越しの願いが結実した一枚となった。
品番:QAZZ-024
共同編曲・録音・ミックス:吉川昭仁
ジャケットアートワーク:Paco-Anne
企画:石田久二
発売元:まるいひと株式会社